いつになっても試行錯誤と学びの毎日

とある教育コーディネーターが学校でやってきた実践と失敗の数々

高校魅力化事業次年度プラン立案会

先日、高校魅力化事業の次年度について考える勉強会のようなものを行いましたので、シェアしておきます。

①プランニング:生徒募集
②プランニング:探究プログラム作り
③プランニング:地域人材の組織
④プランニング:資金獲得

こういった内容が詰まっています。一部質問にお答えしているところもあります。


www.youtube.com

なお、エルシャダイの画像は無料で使えるので、ご心配なく。

 

こうした形で考えを整理して、いろんな人と共有することで、新たな気づきを得られました。リアル会場に来ていただいた方やオンラインで集まっていただいた方、どうもありがとうございます。

何かサポートできることがあれば、いつでもご連絡ください。

sites.google.com

 

それでは、おのおのぬかりなく!

 

高校魅力化事業次年度プラン立案会のお知らせ

いつも夏と冬に行っている計画立案会を2月に行います。

 

計画立案のためのワークシートを作っておりますので、その説明をしながら、

「個人ワーク→共有→ふりかえり」を繰り返します。

 

現在のところ、ワークシートはこのような形式です。

1枚でパッとわかるように作りたいと考え、このような形式にしています。

パワポなので、行を増やすことは可能です。

 

時間があればぜひ!

ということで、おのおのぬかりなく。

 

2023年評価とそれを受けて2024年のTodoリスト

昨年度、次のような投稿をしていました。

someunsungone.hatenablog.com

 

2023年のテーマを付けていませんでしたが、「可能性の模索」をテーマに活動していました。その評価をしようと思います。

===

◆2023年:可能性
来年は、教育業界に入って10年の年でした。残りの生産可能年齢はおおよそ30年〜50、60年でしょう。その頃、充実した人生を送っているために、次の10年、15年に向けて動き出す2023年でありたいと思うようになりました。相対的にレアであり続けるように、仕込みをする時期です。
【Want To Doリスト】
・教員の負担を軽減する、教員の採用募集、人事評価へ関わる
・教育×「  」←の分野を模索する
・教材開発を楽にするためのラーニングエンジンを開発する
・探究の教材(ワークブック、ノートなど)を出版する
・教材開発RTA、教材開発合宿
・地域や学校の教育活動が回る”エコシステム”のビジュアルコンセプト(グランドデザイン)を作る
・オンラインで他地域や学校への関わりを増やす
・TGAのような教育系イベントを企画提案する
・いい加減、プロフィール写真を撮る(イラストを作る)
→→相対的にレアな人材へ
→→「楽」と「畳」を回収した新たな次元へ
===

各項目の評価

Want To Doリストの○△✗から見ていきましょう。
・教員の負担を軽減する、教員の採用募集、人事評価へ関わる
 →評価:△
・教育×「  」←の分野を模索する
 →評価:○
・教材開発を楽にするためのラーニングエンジンを開発する
 →評価:△
・探究の教材(ワークブック、ノートなど)を出版する
 →評価:✗
・教材開発RTA、教材開発合宿
 →評価:○
・地域や学校の教育活動が回る”エコシステム”のビジュアルコンセプト(グランドデザイン)を作る
 →評価:○
・オンラインで他地域や学校への関わりを増やす
 →評価:○
・TGAのような教育系イベントを企画提案する
 →評価:✗
・いい加減、プロフィール写真を撮る(イラストを作る)
 →評価:○
9個中、○が5、△が2、✗が2です。意外と良い成績かもしれません。
 

○の内容 

①教育×「  」←の分野を模索する
②教材開発RTA、教材開発合宿
③地域や学校の教育活動が回る”エコシステム”のビジュアルコンセプト(グランドデザイン)を作る
④オンラインで他地域や学校への関わりを増やす
⑤いい加減、プロフィール写真を撮る(イラストを作る)

①これは「AI」ですね。

Chat GPTをつかって、試験制作の手伝いを行っていました。

また、探究を支えるGPT、コギト・エルゴ・スムも作ってみました。

someunsungone.hatenablog.com

質の評価はさておき、教員業務や校務の工数削減に大きな影響を及ぼすし、私的には、探究の振り返りなんかも、GPTと対話しながら作りました。右腕として最適なパートナーです。

今は、ルーブリックや教材に対するアドバイスや自分の理解度をチェックするために使っています。

②は、過去最大級に、教材制作のしわ寄せがあったときに行いました。5つの教材を作るというので、ワークブックやスライド、スクリプトまでをオリジナルで制作しました。お陰で教材制作のスピードは出せるようになったと思います。

③は、探究が自走するためのグランドデザインになります。これは、今まさに作っている未来フォーラムというもののあり方を考えたり、経済性を考えたモデルを考案したところです。まだ頭に思い描いたところですが、生徒募集から日々の教科活動、探究、その後の生涯学習までがつながる大きなエコシステムになりそうです。

④は、皆様のお陰で、いろんなところに呼んでいただくことが増えました。ブログでもご紹介した大崎上島でのSCHや、高知県佐賀県の皆様に、オンラインでお話することが増えました。ありがたいことです。出不精な私ですが、話す内容をまとめる中で、自分の頭も整理されることが多いので、ありがたいです。

⑤は、生徒に作ってもらったプロフィール画像です。尊敬するちきりんさんのような良いプロフィールになりました。お面をつけてSCHも出演しました。

△の内容

⑥教員の負担を軽減する、教員の採用募集、人事評価へ関わる
⑦教材開発を楽にするためのラーニングエンジンを開発する

⑥は、負担軽減という意味でChat GPTを使うという部分は貢献できたかなと思います。しかし、人事評価や採用については関わることができませんでした。

反省としては、働き方改革という大きなコンテキストの中の業務を意識できていなかったことやChat GPTを使うことで採用や人事に影響を与えうるというエビデンスがなかったことに思います。

仮に翌年携わるということであれば、自分がこの部分に関わるビジネスモデルを提示する必要があるでしょう。

人手不足なのはどの業界もそうですが、私という人間を雇うことで、複数の課題を解決するんだと思ってもらうためのビジネスモデルを作ろうと思います。

⑦は、①にも影響しますが、Chat GPTの登場です。

スライド制作も簡単にできるようになりましたが、まだワークシートを自動で作るまではいきません。ですが、ねらった新聞記事を検索できなくとも、GPTが似たような記事を作ってくれるので、めちゃくちゃ工数は削減されました。

 

✗の内容

⑧探究の教材(ワークブック、ノートなど)を出版する
⑨TGAのような教育系イベントを企画提案する
ここからはできなかった内容です。
⑧は、出版=商業ベースに載せるところまでは行きませんでした。
探究チャートなどはシェアすると欲しいと言ってくださる方も多いのですが、教材としての販売はまだまだです。
競合も多いので、教材オンリーで販売するのかそれともオンラインコーディネーターというものとセットで売るのかでインパクトも異なるかもしれません。
 
翌年の課題ですが、教育という業界でビジネスとして成り立つことを証明しなければ、教育業界を志す人は増えません。新しいモデルを作りたいと思います。
 
⑨は、完全に優先順位が下がっていました。
また、自分のインパクトの薄さも痛感しているので、イベントを開くのは実現可能性にかけるものでした。
ただ、例えばGPTの活用という点では、面白いことができそうな気もしているので、ここも積み残しです。
 
 

2024年の目標

それでは、翌年への抱負を掲載しようと思います。とは言いつつも、2023年の延長ではあるので、特別なことは何もありません。「2021年:楽」「2022年:畳」「2023年:可能性」の次に来るテーマです。
 
2024年のテーマ:拡
①「レジリエンス」を意識して教材開発を行う
Podcastを始める
③オンラインでできる仕事を増やす
④「キャリア教育アワード」に応募する
⑤○○によって、〇〇の数を減らす
⑥○○に仕事を振っていく

 

2024年のテーマは「拡」にしました。
拡大という意味です。
今まで、探究に絞っていましたが、探究に限らず、ロングホームルームやその他の教科にまで拡げていこうと思います。
もちろん、これまでやってきたことを大切にしますし、これまでやってきた種まきが少しずつ目が出始めた気がしますので、今度は肥料と水を巻き、出てきた芽を育てていきます。
 
拡げるということは面積や体積が大きくなるということ?と思うかもしれませんが、ミニマリストの鉄則「一つ何かを買ったら、一つ何かを手放す」があります。減らしていくことも大切なTo Doリストです。
 
今後の自分の生き方を考えた時、今のままなのか、それとも高く飛び上がるために、一度沈むのかが問われているところです。
時代に取り残されないよう、日々楽しく、進化していきましょう。
ということで、こんな活動も始めようと思いますので、お仕事の依頼があればお問い合わせください。
 
 
最後に、尊敬するちきりんさんの言葉をご紹介して2023年を締めくくりたいと思います。
 
「大丈夫。人生はなにかを成し遂げるためにあるんじゃなくて、楽しむためにあるんだから。」
 
来年もどうぞよろしくお願いいたします。 
それではおのおのぬかりなく。

「高校生向けに地域課題解決型探究のサポートするGPTs(α版)」のご紹介

総合的な探究の時間などで、高校生が1人で自問自答し、探究を深めるGPTs「コギト・エルゴ・スム」を作りました。
 
まだアルファー版です。
高校生になったつもりで、使ってみてぜひご意見ください(ただし、GPTsを使う場合は、Chat GPT4へのアップデートが必要です)。
 
使っていただいた方はぜひご意見・ご感想をお寄せ下さい。
こちらのフォームまでお願い致します。

総合的な探究の時間の教材(歴史)のご紹介

テーマ別の総合的な探究の時間、今回は「歴史」です。

この歴史は邑南町の歴史なので、全く他の地域の方にとっては使い物にならないと思いますが、まとめ方や問いの立て方などは我ながら良い問いが作れたなと思いましたので、共有します。

ということで今回のラインナップはこちら。

 

 

 

ラーニングデザイン:写真から問いを立てる

実はこの手法は色々と使えるやり方です。

例えばコンテンツベースの教科横断の仕方を考える際、一枚の写真を使って、

「この写真から授業を組み立てるとしたらどのような授業ができますか?」というワークをしたとしましょう。

様々な教科の担当者が、自教科ならどの単元が当てはまるか、ということを考えて、付箋で共有するだけで、コンテンツベースの教科横断の一歩が生まれます。

 

という風に、「百聞は一見にしかず」ではありませんが、写真というメディアを通すことで、10人いれば10通りの感想を抱くだろうと考えました。

 

ただ一点、白黒印刷になることがあるので、実際に教材で配布するときには、スライドと連携させる必要がありますが…

 

 

ラーニングデザイン:冒頭で出した問いを、最後にもう一度考える

これから地域の未来を作る生徒たちにとって、今の地域は「何もない」と考える傾向が強くあります。

ところが、今ここに自分がいるという事実があるということは、代々受け継がれてきた=先祖がこの地で生きてきたからにほかなりません。

 

「何もない」と自分は思っていても、この地を選んで住んできた先祖がいるという事実を再確認するためにこの授業を計画したので、問いとしては、

「ほんとうに何もない土地だとしたら、なぜ人は住み続けているのでしょうか」

という問いにしました。

その問いに回答するために、授業を通じて様々な知識を獲得するように授業をデザインしたという形です。

 

それではちょこっとだけどんな内容だったかを解説してみましょう。

 

奥が深い邑南町の歴史

2021年、邑南町で、古代セイウチ類のネオテリウムの化石が見つかったというニュースがありました。

www.town.ohnan.lg.jp

地域的には、高海という地域です。

海という名前がついていることから、昔から海の生き物の化石が出ていたそうです。

地形と歴史は関係性がありますね。

 

銅鐸が出土したという事実が浮かび上がらせるもの

実は銅鐸も出土しています。

中野地域のあるバス停の上には、ミニ銅鐸が乗っています。銅鐸の技術は、渡来人の技術なので、昔は渡来人と交流があったということがわかります。

 

たたら製鉄

邑南町の歴史を語る上では、たたら製鉄の歴史は外せません。

矢上地域の盆地は、たたら製鉄の鉄穴流し(かんなながし)という技法によって、地形は大きく変形し、人工的に盆地になった地域です。

 

高校の前を流れる「濁川」という川の由来は、鉄穴流しで使った水路に土砂を流して濁ったということが由来だという説があるくらいです。

「鉄穴流し」は地形を大きく変える力がある一方で、お墓や木、祠などがあって信仰のために残った小山(丘)があります。これを鉄穴残丘と言います。

航空写真でアチラコチラに丘が見られますね。

 

たたら製鉄は農閑期に行う副業だったそうですが、たたら製鉄を行うためには、大量のエネルギー=当時は木炭が必要でした。木炭の生成に植林を行ったり、鉄穴流しの後の土壌を開墾するために牛の力が必要でした。

今、邑南町が赤松が町木になっているのもたたら製鉄の名残ですし、石見和牛の源流はたたら製鉄です。

たたら製鉄と農業は切り離せないものでもあり、それらを中心に、様々な産業が生まれ、循環していたことがわかります。

 

ちなみに、たたら製鉄を科学的に見ると、化学式が登場します。

当時の日本人は原理は分からなくても、体感し、後世に伝えていたんですね。

 

戦国時代の邑南町 鉄と銀が軍事的、経済的な基盤を支える

戦国時代は、毛利と尼子の戦いに巻き込まれた土地です。

山城も大小合わせると80以上あると言われています。

信長の野望にも登場する、口羽通良や多胡辰敬もゆかりのある場所です。

 

たたら製鉄は相変わらず続き、久喜銀山では銀や鉛が取れる土地として、

毛利の軍事的、経済的な基盤を支えたのが邑南町(の地域)です。

久喜銀山は、国指定の文化財にもなっていますので、ぜひ訪れてみて下さい。

www.kankou-shimane.com

 

町づくりに必要な要素とは?

本当なら、江戸時代、特に黒船以降の話も入れたかったのですが、時間の関係でここまでにしました。

ざっくりと、邑南町の歴史「たたら製鉄」や「尼子と毛利の争い」「久喜銀山」の話を紹介していますが、最初の問い「邑南町って何もない土地だったのか?」ということでに立ち返ると、実は渡来人との交流の痕跡があったり、たたら製鉄の経済圏が生まれていた、あるいは戦国時代に奪い合っていた場所だったということがわかりました。

これは、教材制作をしている最中に気づいた所でもあります。

 

大昔と今ではテクノロジーの違いはありますが、生きていくという本質は変わりません。

では、人が集まり、町を形成するために必要な要素とは何なのでしょうか?

歴史を見ていくと、何かがつかめるのではないでしょうか?

とまぁ、こんな感じの流れです。

 

ビスマルクの名言

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

歴史を学ぶ意味は何でしょうか?

人それぞれ答えがあると思いますが、未来を作るためかもしれません。

過去の人達、先祖はどのように暮らしてきたのか、何が大切だったのか。

情報の均一化やグローバリゼーションによって、都市一極集中になっていますが、地域が残してきた素晴らしい文化や伝統、その意味に思いを馳せることも大事だと思います。

 

今しか見ずに否定するのではなく、歴史から学び、地域を再発見する。

そして、自分の気持ちを再発見する。

そんな時間になればと思います。

 

ダウンロードコンテンツ:ワークシート_歴史

ということで、今回は少し邑南町の歴史を紹介しながら、ワークシートを共有します。

教育委員会の方に監修していただいた内容ですが、拙い説明で誤りがあったかもしれません。誤りがある場合は、そっとコメントいただけると嬉しいです。

drive.google.com

 

というわけで、おのおのぬかりなく。

総合的な探究の時間の教材(医療・福祉)のご紹介

医療・福祉をテーマにした探究の教材です。

日本のほとんどの市町村は、高齢化していますし、今後ますます高齢化は進行していきます。島根県や邑南町は、既に超高齢化社会なので、今チャレンジしておくと、未来の他の市町村のためにもつながります。

学校の統廃合でも扱いましたが、ここでもやはりお金の問題はつきまといます。

そんなこんなで、今回のラインナップはこちら!

 

 

ラーニングデザイン:会話・グラフの読み取り

AとBの二人の会話を読み取ることで、グラフの読み取りの視点や考え方を得てもらいたいと考えました。

グラフがぽんと出されて、どう読み取るかの読み取り方がわからないと、自分で調べた時に何を意味しているかが理解できないだろうと思います。

かくいう私も、グラフに書いてあることをただ単に記録するだけにとどまっていましたが、複数のグラフを重ねて考えることで見えてくる世界があることに気づきました。

 

「会話文」は、オープンワールドゲームでいうガイドのようなものです。

「何をしたらいいかわからなくなった時、人はコントローラーを投げる」という堀井雄二氏の言葉を参考に、何をしたらいいかわからないようにしないために、会話を用いて思考のプロセスを踏むことが大事です。

 

ラーニングデザイン:新聞記事の読み取り

新聞にどのような内容が書かれているかを正確に読み解き、情報を正しく整理する機会としています。また、探究のサイクルの一つである「現状分析」を正しく行う癖をつけてほしいと考えました。

今はインターネットで記事を検索することが多いですが、新聞記事を使うことで、文章を読む癖をつけてほしいと思いました。

新聞記事には偏りもありますが、政治的なものではない限り、現状把握に使うことがし易い内容でもあります。

 

ラーニングデザイン:話を聞き、メモを取るスタイル

情報を収集(人の話を聞き)し、大切な情報を取捨選択する力を身につけてもらいたいと思い、ワークを入れています。

ワークシートの右側では、外部講師が授業をするスタイルになっています。

スライドの内容はあまり書き込まず、メモを取ることが必須な条件にしました。

なぜか生徒がメモを取らない…

理由はわかりませんが、聞いたことの中で、面白いと思ったことはメモを取る癖をつけてほしいと思いました。メモを取る時間はかかりますが…

 

ラーニングデザイン:自分は何ができるかを考えるワーク

社会課題=ビジネスチャンスという視点という獲得と、社会課題に対する当事者意識の獲得をねらいとしています。

ちなみにこれは、他のワークシートでも必ず入れているワークです。

授業では、問いを立て、現状把握、課題を特定するというプロセスを踏んでいます。

これは探究の思考プロセスにほかなりません。

いざ自分たちで探究をするときには、「あ!あの時と同じステップを踏んでみたらいいんだ!、と思ってもらえたらサイコーだなと…

 

この授業の前に、「テクノロジー」を扱っているので、「前回、テクノロジーで似たようなことやったな」と思ってもらえれば儲けものでした。

前回の内容はこちらから。

someunsungone.hatenablog.com

 

ダウンロードコンテンツ:ワークシート(医療福祉)

ワークシートはこちらからダウンロード下さい。

drive.google.com

 

ということで、おのおのぬかりなく。

総合的な探究の時間の教材(テクノロジー)のご紹介

毎週のように教材を作っておりましたので、更新が滞っておりました。

テクノロジーというテーマでの探究です。

 

テクノロジーは善悪ではなく、それをどう人間が活用するかという視点で考えなければなりません。

テクノロジーが進化するのは、コミュニケーションが進化するということでもあります。AI技術が云々ということは教えることができませんが、本質的な部分を教えながら、どう活用するかという視点で教材を作りました。

ということで、今日のラインナップはこちら。

 

なぜテクノロジーを扱ったか

テクノロジーを扱うのは学校では、情報の教科しかありません。

私自身、情報の授業を通じて、テクノロジーやパソコンに興味を抱いたかというと、そんなことはなく、触ってみたり、ニュースを通じて興味を抱くものでした。

社会とのつながりの多い総合的な探究の時間だからこそ、実社会でどのようにテクノロジーが使われているかを伝えやすいと思いました。

 

また、テクノロジーは手足のように使うことが大事です。

Chat GPTも自分の手足となり、頭となり使うことができれば、2倍、3倍の効率を得られるでしょう。

地域はとにかくリアルを好む傾向にあります。それは悪い話ではなく、テクノロジーを使うことで、より効率的で、便利になります。高齢化社会だからこそ、テクノロジーをうまく使いこなす(企画・制作)ことで、社会課題解決ビジネスにつながる可能性があります。

自分のCanとしてテクノロジーを使えるようになればという思いで扱いました。

 

ラーニングデザイン:コミュニケーションの歴史

テクノロジーの項目ですが、あえてコニュニケーションの歴史を扱いました。

狼煙から始まり、石に描いた絵画、文字の発明、手紙や和歌、電話、携帯電話、スマートフォンと、コミュニケーションの歴史を振り返りました。

実は和歌の内容も恋愛トークが多かったり、人間関係に悩むことが多いという事実を踏まえ、少しでも和歌を親しく感じてもらえれば嬉しいなと思った所です。

 

会話形式にしたのも、ただ単に事実を伝えるのではなく、思考のプロセスを追ってもらい、追体験を狙ったものです。

 

ラーニングデザイン:課題解決策の検討

ここでは今まで扱ったように、事実の提示や課題の特定等のプロセスを踏んでいません。それは、テクノロジーは手段であり、自分の中にある解決策に加えてほしいと思ったからです。

そこで、世の中にこれまでなかったアプリを開発するというテーマで、課題解決策を考えるようにしました。

高校生が考えた例を参考に、自分たちでもできるかも!と思ってほしく、紹介しました。

学んだことをそのまま社会(課題解決)に活かすというプロセスを踏んでもらいました。

 

ダウンロードコンテンツ:テクノロジー

ということで、ワークシートはこちらです。

テクノロジーは善悪ではなく、どう使うかの一点です。生活が便利になることで、自由になった時間でどんな楽しく面白いことをしましょうか?

 

drive.google.com

 

ということで、各々ぬかりなく。