いつになっても試行錯誤と学びの毎日

とある教育コーディネーターが学校でやってきた実践と失敗の数々

2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年評価とそれを受けて2024年のTodoリスト

昨年度、次のような投稿をしていました。 someunsungone.hatenablog.com 2023年のテーマを付けていませんでしたが、「可能性の模索」をテーマに活動していました。その評価をしようと思います。 === ◆2023年:可能性 来年は、教育業界に入って10年の年で…

「高校生向けに地域課題解決型探究のサポートするGPTs(α版)」のご紹介

総合的な探究の時間などで、高校生が1人で自問自答し、探究を深めるGPTs「コギト・エルゴ・スム」を作りました。 https://chat.openai.com/g/g-mXz8INlOw-kogitoerugosumu まだアルファー版です。 高校生になったつもりで、使ってみてぜひご意見ください(た…

総合的な探究の時間の教材(歴史)のご紹介

テーマ別の総合的な探究の時間、今回は「歴史」です。 この歴史は邑南町の歴史なので、全く他の地域の方にとっては使い物にならないと思いますが、まとめ方や問いの立て方などは我ながら良い問いが作れたなと思いましたので、共有します。 ということで今回…

総合的な探究の時間の教材(医療・福祉)のご紹介

医療・福祉をテーマにした探究の教材です。 日本のほとんどの市町村は、高齢化していますし、今後ますます高齢化は進行していきます。島根県や邑南町は、既に超高齢化社会なので、今チャレンジしておくと、未来の他の市町村のためにもつながります。 学校の…

総合的な探究の時間の教材(テクノロジー)のご紹介

毎週のように教材を作っておりましたので、更新が滞っておりました。 テクノロジーというテーマでの探究です。 テクノロジーは善悪ではなく、それをどう人間が活用するかという視点で考えなければなりません。 テクノロジーが進化するのは、コミュニケーショ…

第6回SCHシンポジウム西日本に登壇させていただきます!(11/11)

広島県大崎上島町で行われる、第6回SCHシンポジウム西日本に登壇することになりました。 下記、引用です(お問い合わせのアドレスなどは削除しています)。 === お申し込みフォーム(↓) forms.gle 趣 旨:SCHシンポジウム西日本は、高校生が地域で学び成…

【お知らせ】アイコンを変更しました

生徒にアイコンイラストを作ってもらいました。 疲れてそうなところ、天然パーマなところ、再現がされてますね。 ありがたい限りです。 ということで、おのおのぬかりなく。

総合的な探究の時間の教材(学校の統廃合問題)のご紹介

総合的な探究の時間では、現代社会(の課題など)をテーマに、AかBかという究極の選択について、自分はどう考えるか、それは他者とどのような点が同じで違うのかということを体験してもらい、相対的な自信の立ち位置を理解してもらう、ということを意識しま…

総合的な探究の時間の教材(まちづくり)のご紹介

高校の総合的な探究の時間で使用できる「まちづくり」を体感できるワークシートを開発しました。 ワークシートにも書きましたが、名作ゲーム「SimCity」の要領で、町を考えます。 SimCityは土地だけ与えられて、ゼロから町を作りますが、現実社会では町をゼ…

高校魅力化はコーディネーターよりも「社長」がいるかが鍵

高校魅力化に携わって、8年が経とうとしています。 これまで、「高校魅力化にはコーディネーターが必須である」という趣旨の提言をなんどか見てきました。学校という組織に、外部人材を入れて、「チーム学校」を作り出すという意味ではとても重要なことだと…

尾道市の小中学校統廃合の記事を読んで

newsdig.tbs.co.jp こういう記事が飛び込んできました。 尾道という土地に詳しいわけではありませんが、尾道市の中心にある小学校・中学校で起きている問題です。 この問題を見て感じたことを書いていこうと思います。今日のラインナップはこちら。 簡単に統…

教材紹介「学際科目:現代版アリとキリギリスロールプレイ」

先日、久しぶりの先生から「アリとキリギリス」の教材をもう一回送ってほしいと言われ、うれしくなりましたので、ここで共有しておこうと思います。 アリとキリギリスの物語で登場するキリギリスは働かず冬を越せず終いという結末ですが、私たちが眼にする「…

若手教員の中途退職に関する提言

先日、こういう若手教員の中途退職についての記事が出ていました。 www.sanin-chuo.co.jp デジタル版だと全て読めませんが、過度な労働時間、サービス残業が原因というような内容でした。 実際に学校現場にいると、当然その通りなのですが、どうもそれは氷山…

生涯探究学習プロジェクト(Lifelong Inquiry Learning Project)

よく生徒たちが、「空き家」をテーマに地域探究活動を行うケースがあります。 大人たちとしてもそこに関わるのですが、これがなかなか難しい。 所有者の権利の関係で、使っても良い空き家があるかどうかというところからスタートしなければなりません。仮に…

「走り続けて何の意味があるの?絶対逆転なんてできないんだよ?」

総合体育大会(総体)が金曜から土日にかけて行われています。 前期と後期に分かれており、来週が後期の日程や準決勝、決勝戦などが行われます。 コロナ5類以降に伴い、保護者などが会場に入っても良いことになりましたので、私も参加し、写真を撮っており…

休暇中の非常事態での教員の対応に関する提言

この度の地震において、被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。 通常時もそうですが、休暇中ということもあり、被災地での学校の先生の役割について考えました。 こういう事態に起きた時、学校的にはどうなるのかというと、 ①管理職や危機管理…

探究活動のお供に… 思考ツール「探究チャート」の紹介

新学期がスタートして、準備が全然追いついていません。 昨年度よりも授業の数は変わっていませんが、教材の制作に時間がかかっています。 さて、探究活動を始めるところも多いと思います。 教科書がないというのは、オープンワールドの世界でガイドもなく、…

Chat GPTを探究活動でどう使うべきか

Chat GPTを教育にどのように取り入れるか議論がありますが、その前に高校生の身になってChat GPTを使ってみました。 Chat GPTはこちらからアクセスできます。 openai.com フードロス削減をテーマにChat GPTを使ってみる 例えば地域での探究において、「フー…

3.11を経て感じた教育の可能性

2011年3月11日、私はインドネシアのスマトラ島にあるパダンという町にいました。 スマトラ島パダンは、その数年前に起きたスマトラ島沖地震の津波の被害にあった町です。復興は続いていましたが、ちょうど”その時”、スマトラ島沖地震で孤児になった孤児院に…

面倒見のいい学校は、良い学校といえるのだろうか

2014年、私は大学院生でしたが、その頃に出た書籍「大学選びより100倍大切なこと」(著者:筒井美紀)を読みました。結構前ですね… というのも、総合的な探究の時間の組み立てを考えている中で、1年生の進路選択の思考プロセスを考えたかったためです。 例…

イシイジロウ氏の「IPのつくりかたとひろげかた」は高校魅力化で大事な考え方

ゲームデザイナーのイシイジロウ氏による「IPのつくりかたとひろげかた」を読みました。これが高校魅力化においてはとても大事な考え方だと思いました。 なお、これは2020年の作品で、続編の「ストーリーのつくりかたとひろげかた」についてはまだ読んでおり…

「鬼は外、福は内」で学校現場を考える

そういえば豆まきしてませんでした。 豆を蒔く時に「鬼は外、福は内」って言いますが、「福は内、福は内」だけじゃないのはどうしてでしょう。 こっちの方がポジティブな気がしますよね。なぜ「福は内、福は内」じゃないんでしょうか。 これを学校現場に当て…

「伴走って難しい」と改めて思わされた本の紹介

1/27(金)の”しくじり探究セミナー”を企画しながら、こんな本に出会いました。 やらかした時にどうするか (ちくまプリマー新書 404) 作者:畑村 洋太郎 筑摩書房 Amazon 職員室にあるミニ図書コーナーにあったので、「まさに!!」と思って立ち読みしたらハ…

コーディネーターを核とした高等学校改革についての個人的な感想(ひっそり)

コーディネーターを核とした高等学校改革に関するイベントがあるということで、思うところを書いてみましょう。 まず、高等学校改革について、教員以外の外部の人間が関わるという点については賛成です。教員の働き過ぎ問題がある中で、高等学校改革に人手を…

TNSを構築せよ!そして、TEAを開催だ!

TNSを構築せよ!というお題です。 SNSではなく、Teachers Networking Serviceの略(命名しました)です。 ツイッターに書きましたが、ゲームクリエイターたちはRPGであれ、アクションであれ、カンファレンスなどでお互いに成果を披露し、勉強し合う機会があ…