いつになっても試行錯誤と学びの毎日

とある教育コーディネーターが学校でやってきた実践と失敗の数々

第6回SCHシンポジウム西日本に登壇させていただきます!(11/11)

広島県大崎上島町で行われる、第6回SCHシンポジウム西日本に登壇することになりました。

下記、引用です(お問い合わせのアドレスなどは削除しています)。

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お申し込みフォーム(↓)

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趣 旨:SCHシンポジウム西日本は、高校生が地域で学び成長できる未来を目指して、学校と地域の協働について、地域と高校、行政といったセクターを超えた対話の場づくりを行い、互いの実践を後押しする場です。

日 程:メインプログラム⇨ 2023年11月11日(土)11時10分〜17時30分

オプションツアー⇨2023年11月12日(日)午前中

定 員:30名
実施方法:対面
メインプログラム予定:
(1日目)
11:10-11:40 開会挨拶、チェックイン、ガイダンス 
11:40-12:10 基調講演 (一財)地域・教育魅力化プラットフォーム 代表理事 岩本悠氏
12:10-13:00 ランチタイム交流
13:00-14:00 分科会 第1ターム
14:00-14:10 休憩
14:10- 15:10 分科会 第2ターム
15:10-15:20 休憩
15:20-16:20 分科会 第3ターム
16:20-16:35 休憩
16:35-17:00 振り返りディスカッション
17:00-17:20 発表タイム
17:20-17:30 閉会、記念撮影
 
<分科会テーマ予定> 
第1ターム
A)文科省「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」振り返りトークセッション
B)魅力化高校卒業生トークセッション
第2ターム
高校生マイプロジェクトアワードin広島県 プレ発表会
第3ターム
A)第1回矢上高校プレゼンツ!チキチキ「地域と連携」ってどうするの?学校現場本音スペシャル〜!
B)大崎海星高校魅力化プロジェクトの10年・振り返りトーク
主催:第6回SCHシンポジウム西日本実行委員会・一般社団法人まなびのみなと
参加費:
社会人4,000円、大学生3,000円、高校生以下無料 
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SCHとは?・・・SCH とは School Community High School の略です。高校・行政・民間などのセクターを越えたネットワークを形成することを目的とした取り組みで、2015年から2021年まで、山形県東北芸術工科大学で 計7回のシンポジウムが開催されました。
2018年2月に大崎海星高校の生徒が 10 名参加し、「西日本で開催したい」という熱い想いを持ったことが起点となり、「SCH西日本」が立ち上がり、2018年夏から、これまで毎年1回シンポジウムを開催し、地域と高校の協働について学び合う場作りを行っている。
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この中の、

第3ターム

A)第1回矢上高校プレゼンツ!

    チキチキ「地域と連携」ってどうするの?学校現場本音スペシャル〜!

に登壇することになりました。

どのような内容を話すのかを少しお見せしますので、行こうかな、行かないかなと悩んでいる方はぜひ。ということで、今日のラインナップは、こちら。

 

タイトル

まずタイトルです。これはダウンタウンの番組のコーナーから拝借しました。

今回、SCH(スーパー コミュニティ ハイスクール)というイベントですので、地域と学校の連携の事例を紹介するよりは、その裏にある苦しみや辛さ、それをどう克服していくか(ある意味、しくじり)を伝えたいという思いで、「学校の本音スペシャル」という名前をつけました。

第2回は予定しておりません。

 

川上、川下の構造的な問題

これは文部科学省教育委員会ー学校、管理職ー現場(職員室)にも近いものですが、えてして我々現場は時間的制約や優先順位の関係で、上流で出てきた議論を十分に理解できぬまま、パンチラインワードとそれに関連する周囲の言葉を掬う、流しそうめんのような状態になっています。

流しそうめんで言えば、下にあるタルの中に、まだたくさんのそうめんが残っているのに、上から次々と流されてしまい、タルの中のそうめんが溢れんばかり…そんな状態です。

 

だからこそ、地域との連携も1業務として行うのではなく、2、3の事業と連携として行うべきなのだと考えました。

各学校で課題は異なると思うのですが、うちでは特に人手不足や企業からの要望をどう応えるかという観点(当然、生徒の生きる力の育成という点はある前提)で、連携をしているというものです。

 

川上から川下の流れ=トップダウンは悪いものではなく、組織としてそうあるべきです。ところが、そうめん流しのような状態に陥っていることを理解する必要もあります。

また逆もしかりで、鮭のように川下から川上へ遡上するようなパワーも必要です。川上へ弾込めせず、愚痴を言っても始まりません。川下は川下なりに考えて、遡上する方法を考えていきましょう、というような主張です。

 

学校と地域の橋をかける方法

学校と地域がつながるという時に、どのようなカードを切るかは、各学校や担当者の状況やスキルによって変わっていきます。一様に、こうすべきだというのは無意味です。

グッドケースをただ真似るのではなく、フレームを真似るべきなのです。

 

つまり、資源(ヒト、モノ、カネ、情報、時間、IP)の中でも、

・ヒト=地域の人をどう学校の中で位置付けるか

・モノ=学校のものや仕組みをどう地域の人と共有するか

・カネ=どのようなカネ(報酬)を出すか、どのようにカネ(謝礼)を出すか

・情報=個人情報をのぞいて、どのような情報を共有するか、どのような共有するか(ツールは何か)

・時間=教育課程内での連携か、外での連携か

・IP=地域と学校の連携によって、どのような地域、学校を作るか

というフレームに落とし込み、連携方法を探る必要があります。

 

学校と地域が一体になるのではなく、団体が異なるからこその良さがあり、別組織であることを重視すべきです。

また、一つのグッドケースが共有されると、その連携役であるコーディネーターにそのやり方すら強要されることになります。マニュアルや手法が共有されていることであれば問題ありませんが、ノウハウの共有が一切されていない中で目的ではなく手段の強要は望ましくはありません。

 

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60分のうち30分のみの時間ですので、話せる内容はこのような程度でスライドを作りました。当日は私だけでなく、主幹教諭とともに話をしますので、学校現場の特に校内組織の作り方なども話が聞けることと思います。

 

よければ、会場で。

ということで、おのおのぬかりなく。