いつになっても試行錯誤と学びの毎日

とある教育コーディネーターが学校でやってきた実践と失敗の数々

2023年評価とそれを受けて2024年のTodoリスト

昨年度、次のような投稿をしていました。

someunsungone.hatenablog.com

 

2023年のテーマを付けていませんでしたが、「可能性の模索」をテーマに活動していました。その評価をしようと思います。

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◆2023年:可能性
来年は、教育業界に入って10年の年でした。残りの生産可能年齢はおおよそ30年〜50、60年でしょう。その頃、充実した人生を送っているために、次の10年、15年に向けて動き出す2023年でありたいと思うようになりました。相対的にレアであり続けるように、仕込みをする時期です。
【Want To Doリスト】
・教員の負担を軽減する、教員の採用募集、人事評価へ関わる
・教育×「  」←の分野を模索する
・教材開発を楽にするためのラーニングエンジンを開発する
・探究の教材(ワークブック、ノートなど)を出版する
・教材開発RTA、教材開発合宿
・地域や学校の教育活動が回る”エコシステム”のビジュアルコンセプト(グランドデザイン)を作る
・オンラインで他地域や学校への関わりを増やす
・TGAのような教育系イベントを企画提案する
・いい加減、プロフィール写真を撮る(イラストを作る)
→→相対的にレアな人材へ
→→「楽」と「畳」を回収した新たな次元へ
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各項目の評価

Want To Doリストの○△✗から見ていきましょう。
・教員の負担を軽減する、教員の採用募集、人事評価へ関わる
 →評価:△
・教育×「  」←の分野を模索する
 →評価:○
・教材開発を楽にするためのラーニングエンジンを開発する
 →評価:△
・探究の教材(ワークブック、ノートなど)を出版する
 →評価:✗
・教材開発RTA、教材開発合宿
 →評価:○
・地域や学校の教育活動が回る”エコシステム”のビジュアルコンセプト(グランドデザイン)を作る
 →評価:○
・オンラインで他地域や学校への関わりを増やす
 →評価:○
・TGAのような教育系イベントを企画提案する
 →評価:✗
・いい加減、プロフィール写真を撮る(イラストを作る)
 →評価:○
9個中、○が5、△が2、✗が2です。意外と良い成績かもしれません。
 

○の内容 

①教育×「  」←の分野を模索する
②教材開発RTA、教材開発合宿
③地域や学校の教育活動が回る”エコシステム”のビジュアルコンセプト(グランドデザイン)を作る
④オンラインで他地域や学校への関わりを増やす
⑤いい加減、プロフィール写真を撮る(イラストを作る)

①これは「AI」ですね。

Chat GPTをつかって、試験制作の手伝いを行っていました。

また、探究を支えるGPT、コギト・エルゴ・スムも作ってみました。

someunsungone.hatenablog.com

質の評価はさておき、教員業務や校務の工数削減に大きな影響を及ぼすし、私的には、探究の振り返りなんかも、GPTと対話しながら作りました。右腕として最適なパートナーです。

今は、ルーブリックや教材に対するアドバイスや自分の理解度をチェックするために使っています。

②は、過去最大級に、教材制作のしわ寄せがあったときに行いました。5つの教材を作るというので、ワークブックやスライド、スクリプトまでをオリジナルで制作しました。お陰で教材制作のスピードは出せるようになったと思います。

③は、探究が自走するためのグランドデザインになります。これは、今まさに作っている未来フォーラムというもののあり方を考えたり、経済性を考えたモデルを考案したところです。まだ頭に思い描いたところですが、生徒募集から日々の教科活動、探究、その後の生涯学習までがつながる大きなエコシステムになりそうです。

④は、皆様のお陰で、いろんなところに呼んでいただくことが増えました。ブログでもご紹介した大崎上島でのSCHや、高知県佐賀県の皆様に、オンラインでお話することが増えました。ありがたいことです。出不精な私ですが、話す内容をまとめる中で、自分の頭も整理されることが多いので、ありがたいです。

⑤は、生徒に作ってもらったプロフィール画像です。尊敬するちきりんさんのような良いプロフィールになりました。お面をつけてSCHも出演しました。

△の内容

⑥教員の負担を軽減する、教員の採用募集、人事評価へ関わる
⑦教材開発を楽にするためのラーニングエンジンを開発する

⑥は、負担軽減という意味でChat GPTを使うという部分は貢献できたかなと思います。しかし、人事評価や採用については関わることができませんでした。

反省としては、働き方改革という大きなコンテキストの中の業務を意識できていなかったことやChat GPTを使うことで採用や人事に影響を与えうるというエビデンスがなかったことに思います。

仮に翌年携わるということであれば、自分がこの部分に関わるビジネスモデルを提示する必要があるでしょう。

人手不足なのはどの業界もそうですが、私という人間を雇うことで、複数の課題を解決するんだと思ってもらうためのビジネスモデルを作ろうと思います。

⑦は、①にも影響しますが、Chat GPTの登場です。

スライド制作も簡単にできるようになりましたが、まだワークシートを自動で作るまではいきません。ですが、ねらった新聞記事を検索できなくとも、GPTが似たような記事を作ってくれるので、めちゃくちゃ工数は削減されました。

 

✗の内容

⑧探究の教材(ワークブック、ノートなど)を出版する
⑨TGAのような教育系イベントを企画提案する
ここからはできなかった内容です。
⑧は、出版=商業ベースに載せるところまでは行きませんでした。
探究チャートなどはシェアすると欲しいと言ってくださる方も多いのですが、教材としての販売はまだまだです。
競合も多いので、教材オンリーで販売するのかそれともオンラインコーディネーターというものとセットで売るのかでインパクトも異なるかもしれません。
 
翌年の課題ですが、教育という業界でビジネスとして成り立つことを証明しなければ、教育業界を志す人は増えません。新しいモデルを作りたいと思います。
 
⑨は、完全に優先順位が下がっていました。
また、自分のインパクトの薄さも痛感しているので、イベントを開くのは実現可能性にかけるものでした。
ただ、例えばGPTの活用という点では、面白いことができそうな気もしているので、ここも積み残しです。
 
 

2024年の目標

それでは、翌年への抱負を掲載しようと思います。とは言いつつも、2023年の延長ではあるので、特別なことは何もありません。「2021年:楽」「2022年:畳」「2023年:可能性」の次に来るテーマです。
 
2024年のテーマ:拡
①「レジリエンス」を意識して教材開発を行う
Podcastを始める
③オンラインでできる仕事を増やす
④「キャリア教育アワード」に応募する
⑤○○によって、〇〇の数を減らす
⑥○○に仕事を振っていく

 

2024年のテーマは「拡」にしました。
拡大という意味です。
今まで、探究に絞っていましたが、探究に限らず、ロングホームルームやその他の教科にまで拡げていこうと思います。
もちろん、これまでやってきたことを大切にしますし、これまでやってきた種まきが少しずつ目が出始めた気がしますので、今度は肥料と水を巻き、出てきた芽を育てていきます。
 
拡げるということは面積や体積が大きくなるということ?と思うかもしれませんが、ミニマリストの鉄則「一つ何かを買ったら、一つ何かを手放す」があります。減らしていくことも大切なTo Doリストです。
 
今後の自分の生き方を考えた時、今のままなのか、それとも高く飛び上がるために、一度沈むのかが問われているところです。
時代に取り残されないよう、日々楽しく、進化していきましょう。
ということで、こんな活動も始めようと思いますので、お仕事の依頼があればお問い合わせください。
 
 
最後に、尊敬するちきりんさんの言葉をご紹介して2023年を締めくくりたいと思います。
 
「大丈夫。人生はなにかを成し遂げるためにあるんじゃなくて、楽しむためにあるんだから。」
 
来年もどうぞよろしくお願いいたします。 
それではおのおのぬかりなく。